
東京:誰にも押してもらわずに車椅子のように動く自律型モビリティシステムが、新型コロナウイルスのパンデミックの中、ソーシャルディスタンスを保つ手助けのため、東京の空港の周りを走り回っている。
このパーソナルモビリティマシンは一人乗り用で、羽田空港であらかじめプログラムされたルートを約600メートル(660ヤード)にわたって、人が不意に飛び出しても衝突することなく自走すると、この技術を開発したWHILL社が月曜日に発表した。
WHILLの杉江理代表取締役(CEO)は、人の労働力の必要性を減らすロボット工学や自律走行技術は、コロナウイルスと「共生」しているこの時代によくマッチすると述べた。
「安心して動き回ることができる世界を取り戻すために、私たちは急速に事業を展開しています」と、彼はAP通信に語った。
セキュリティクリアランスから搭乗ゲートまで、時速3.5キロ(2マイル)の最高速度で移動し、乗車はわずか数分で終わる。しかし、センサーやカメラを使ったこの技術が、病院や公園、ショッピングセンターなど、他の場所でも役立つことが期待されている。労働力不足は日本だけでなく他の国でも問題となっている。
昨年からニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港をはじめ、様々な空港で試験が行われており、同社は今後、世界中の空港での導入を目指したいとしている。
機械に乗っている人は、タブレットのコントローラーを介して起動・停止をすることができる。リチウムイオン電池で動作し、起動した場所に自動的に戻る。
横浜に拠点を置くWHILLによると、これは「ラストマイルモビリティ」と呼ばれており、長距離を歩くのに手助けが必要な人は誰でも羽田空港第一ターミナルで利用することができる。
掃除機や物を運ぶ機械、話すロボットなどはすでに空港などで動き回っているが、自律走行するパーソナルモビリティは公共の場ではまだ比較的珍しい。
AP