

トヨタ自動車とソフトバンク(SB)が共同で設立した次世代移動サービス会社、モネ・テクノロジーズ(東京)は27日、10人乗り商用バンの後部座席に間仕切りを設け、常時換気できる車両を開発したと発表した。新型コロナウイルスに対応した移動手段として、自治体や企業が持つトヨタ「ハイエース」を改装。コミュニティーバスや旅館への送迎などでの利用を想定している。
8人分の後部座席をポリカーボネート樹脂の隔壁やカーテンで五つの空間に仕切り、それぞれ上部に設置された通風口から外気を取り入れる。座席下に流れた空気を後方から排出し続けることで換気し、ウイルスの飛散も抑える。モネ社の柴尾嘉秀副社長は「コロナ禍で移動に感じる抵抗感を軽くできれば」と話した。
JIJI Press