
Diana Farah ドバイ
アラブ文化を愛しみずからのものとしている日本人男性「シャムス・カマル」こと鷹鳥屋明(たかとりや・あきら)さんがアラブニュース・ジャパンの1周年を祝した。カマルさんはアラブニュース・ジャパンのことを日本社会が中東のニュースに接する「よき源泉だ」としている。
カマルさんは公の場でアラブ人の装いをするのがお好きな御仁。「中東に関するニュースをいまや日本語で読めるのですから、アラブニュース・ジャパンには(日本社会が)感謝していますよ」と説く。
カマルさんによると、日本人は中東でいま起きていることについての記事をピックアップしてはソーシャルメディアでシェアしているのだという。
日本人カマルさんは、もう1年とは驚きだ、と言う。新型コロナの大流行を始め、実にいろいろなことが起きたものだから、と語る。
「アラブニュースでは日本とアラブ人にまつわる話題なんかも取り上げたりしますよね。ああいう記事はぼくらの精神衛生とか心を元気にしてくれるんですよ。ぼくらはアラブニュース・ジャパンには感謝しています」
カマルさんは、アラブ世界は「古くからの日本文化が成果を上げる」お膳立てをしてくれるのではないかと思っている、と言う。その理由は、アラブ社会が「若いうえに非常に行動的」だからだそうだ。
リヤドでは多くのサウジ人の男女が寿司を握ったり食べたりすることに関心があることも知り驚嘆したという。東京ではアラブ料理の「シャーワルマー」を出す屋台も繁盛していると言い、うれしくなった、とも語る。
カマルさんは日本人だがアラビア語をあやつる。アラブ世界と日本とが渾然一体となり「何か新しいもの」を作る姿を見ることを期待しているという。アニメの世界で一体となって何かやれないか、という思いが特に彼の念頭にある。
「多くのアニメシリーズを制作するツールだとか技術が日本にはあります」と、カマルさんはアラブニュースに語る。サウジやその他のアラブ諸国は共同作業をする重要なパートナーだともし、新進気鋭のアラブ人アーティストらが日本のアニメから着想を得る姿をわくわくしながら見ている、と語った。