
ジョン・デューアデン
ロンドン:ファハド・ビン・ジャラウィ・ビン・アブドゥル・アジズ王子はアスリートたちに、2034年のアジア競技大会では、たとえどこの国から来ようとも、サウジアラビアは全ての人々を歓迎すると語った。
リヤドは12月16日、オマーンの首都、マスカットでのアジアオリンピック評議会の総会の後、世界の最も権威のあるスポーツイベントの1つが、リヤドで開催されることに決まった。
サウジアラビアとの外交関係を享受していない国々から来るアスリートたちでさえ、アジア各地から来る出場選手たちと共に、この大陸のスポーツ大会に参加することを心待ちにすることができる。
「私たちはスポーツについて語っており、どんな種目のスポーツ選手でも、サウジアラビアに自由に来ることができます」と、ファハド王子は語った。「私たちは既にたくさんの国際イベントを主催し、その中には、私たちと外交関係を持たない国々からの参加者もいました」
同王子は、サウジアラビアが近代オリンピック・ムーブメントの背景にある根本原則と、密接な整合性を持っていることを強調した。「1896年にオリンピックが行われて以来、オリンピックは尊重(Respect)、卓越性(Excellence)、友愛(Friendship)という3つの一番肝心なことを提唱してきており、これが今までほぼ126年間受け継がれてきた根本原則です」と、アジア競技大会立候補の事務局長でもある同王子は付け加えた。
アジア選手権大会は4年毎に開催され、世界最大規模の競技大会の1つだ。2018年大会はインドネシアで行われ、40競技465種目に45カ国から11,000人以上のアスリートたちが参加した。2022年大会は中国の杭州市で行われる予定で、その後、日本の名古屋に移り、それから2030年にドーハで行われる予定だ。
2034年にこの競技大会を引き受けることは、サウジアラビアにとっての見事な主要戦略であり、とりわけスポーツは、多様で繁栄している経済と共に、活力のある社会を促進する同国の詳細な計画、サウジビジョン2030を支える大きな柱の1つだ。
アジア選手権大会は、スポーツの観点からこの国を元気づけるばかりか、他の分野においても恩恵を与えることができる。
「私たちは若者たちと国民に期待しています」と、ファハド王子は付け加えた。「この種のイベントを開催することは、新たな雇用、たくさんの観光、経済的影響を生み出すことになります」
サウジアラビアはまた、2027年のサッカーアジアカップ開催の意思表明をして、朗報を期待しており、14日にクアラルンプールのアジアサッカー連盟(AFC)本部に誘致提案書を提出した。
「本日は、2027年に史上初めてのAFCアジアッカプ開催を望む私たちにとって、重要な一歩となっています」と、サウジアラビアサッカー連盟のイブラヒム・アル・カセム事務局長は語った。
「私たちの熱心な政府の指導の下、私たちの民間部門、数百万人のサッカーファン、サウジアラビア王国の支持が、この招致活動の背後にあります。私たちの招致チームの努力を、私はとても誇らしく思っており…そして、私たちがこれまでアジアの至るところから受けてきた支持全てに、心から感謝します」
サウジアラビアはアジアカップの開催をめぐって、インド、イラン、カタール、ウズベキスタンと争っており、この決定は2021年に下される。