
ベルリン:大坂なおみ選手は、スーパースターという自身の立場を使い、変化を推し進めるために、全仏オープンの記者会見を拒否しているのだと大坂選手のコーチが語った。
「なおみは、自身の立場を使い、問題を提言し、物事を動かす試みをしているのです」と大坂選手のベルギー人コーチであるウィム・フィセッテ氏はドイツの『デア・シュピーゲル』誌に語った。
「米国では現在、この問題が非常に話題になっています。スポーツ選手たちは、メディアとの関係がもっと自由であって欲しいと望んでいるのです。
彼らはただ、その日調子が悪いと感じたときに、すぐさま罰されるような質問で脅かされたくないだけなのです」
日曜日に全仏オープンの主催者は、記者会見は精神衛生を害すると主張する世界ランク2位の大坂選手に対し、会見拒否が今後も続けば大会を追放すると警告した。
23歳の大坂選手は、初戦で世界ランク63位のルーマニアのマリア・ティグ選手に6-4、7-6(7/4)で勝利した後の記者会見を拒否したことで、罰金1万5000ドルを科された。
勝利後に大坂選手は、コート上で短いテレビインタビューに応じたのみであった。
大阪選手は従来の試合後の記者会見を、「選手たちが打ちひしがれているときに蹴落とすようなもの」と述べているが、フランス・テニス連盟のジル・モレトン会長は、彼女の会見拒否を「大いなる過ち」と表現した。
だが大坂選手は主張を曲げず、ティグ選手への勝利後に次のようなメッセージをツイートした。「怒りは理解の欠如。変化は人々を居心地悪くするもの」
コーチのフィセッテ氏は『デア・シュピーゲル』誌のインタビューで、大坂選手は「メディアに語ることの重要さを分かっている」とし、会見拒否は「彼女自身のためだけ」ではなく、「彼女は根本的な問題として変化を求めているのだ」とも述べている。
日本人スーパースターの大坂選手は、今年の全豪オープンで自身4度目のグランドスラム優勝を勝ち取ったが、全仏オープンではまだ3回戦を突破したことがない。
AFP