
アラブニュース・ジャパン
大阪:イスラム市場への日本の取り組みに関する情報を発信しているメディア「Salam Groovy Japan」は、経済的に苦境に立たされている日本在住のムスリム、特に留学生を支援するためのクラウドファンディングを開始した。
この日本のメディアは、日本国内の大学や団体の協力を得て、食料品や日用品を寄付するために1万ドルの調達を目指している。
日本では、学費の支払いや生活必需品(食料品、生理用品など)の購入ができずに、大学を中退する学生がおり、その数はCOVID-19の流行に伴い増加している。
日本に住むムスリム、特に外国人留学生は、アルバイトで生活費を稼いでいるが、その選択肢はゼロになってしまった。
同メディアが東京外国語大学に通うムスリムの留学生に生活の現状を聞いてみたところ、「ようやくアルバイトが見つかったと思ったら、出勤日が半分近くにカットされてしまいました。
故郷の家族からの仕送りや社会保障費で生活しなければならないこともあります」と語る学生もいた。
ムスリムの留学生の多くは、マレーシアやインドネシアなどの東南アジアから来ている。
Salam Groovy Japanは、世界のムスリムコミュニティに焦点を当てたプラットフォームであるLaunchGoodで、クラウドファンディングのプロジェクトを開始した。集まった資金は、日本企業によるハラール食品や、生理用品などの日用品の提供に充てられ、日本国内の複数の大学や団体の協力を得て配布される予定だ。
Salam Groovy Japanは、1993年に設立された日本の企業、ジェイ・ライン株式会社が運営するメディアプラットフォームだ。このメディアは、日本のビジネスと世界のイスラム市場をビジネスの観点から結びつけることを目標にしている。同メディアは、日本国内のハラール製品やムスリムフレンドリーな情報などのイスラム市場向けのビジネス展開を行っている日本企業の情報を案内している。