
アラシュード・アブドラ
リヤド:サウジ国民なら知らない人はないと言われるトゥワイク山脈は、世界で最も魅力的な山の1つであり、アラビア中央部のナジュド高原を通り、北はアルカシムの南端から、南はワディアドダワシル近くのエンプティクォーター砂漠の北端まで続く狭い断崖で、首都から約120km、車で約1時間半の場所に位置している。
冒険家や観光客に特に人気のスポットのため、これになぞらえて、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は「未来投資イニシアチブ会議」での演説にて、サウジアラビア人の気性を「トゥワイク山脈」に例えている。その断崖の尾根に沿って続く曲がりくねった砂漠の小道を抜けると、驚くほどドラマチックな眺望の「世界の果て」がある。
トゥワイク山脈はリング状に約800 kmのエリアでリヤド地域を囲んでいるため、それが名前の由来となっている。
トゥワイク山脈を訪れる観光客のうち、ハイキング目的の客は様々なルートを選択して頂上にアクセスできるが、起伏の激しい地形で緩い砂利道があり、急勾配な登山も必要となるため、歩きやすいウォーキングシューズの着用が推奨される。
この地域が海底の一部だった時代の遺物である化石のほか、ラクダや下の谷を横切る川底の遺跡も楽しめる。
崖の端に到達するまで通常15〜30分ほどであるが、途中で立ち止まって景色を楽しめるスポットが沢山ある。
外へ通じるゲートは午後6時に閉まるため、復路のために充分な時間を確保する必要があるほか、アカシア渓谷でキャンプの夜を過ごす選択もある。
独特の雰囲気のある夕暮れと数多の星に飾られた夜空を満喫できるエリアへアクセスするには、高性能のGPSとスポーツ用多目的自動車が必要であるため、車で移動する複数人のグループに参加するのが理想的だろう。