

ダイアナ・ファラー
ドバイ:日本貿易振興機構(ジェトロ)とドバイ拠点のコンセプトストアb8taは、日本からのユニークな製品10点を紹介する特別ショーケースを共同で開催した。
このパートナーシップの目的は、日本の最先端の職人技の隠れた魅力をUAEに紹介することだ。
重要な焦点は、「WAZA」として知られる日本の職人技と技術である。
伝統工芸品から最先端AIロボットまで、日本各地にある様々なWAZAにスポットを当てる。
ジェトロとb8taは、2021年12月からタオルからAIロボットまで、10種類のユニークな製品を展示している。
ジェトロの担当者は、今回のコラボレーションについてアラブニュース・ジャパンの取材に応じ、「独自の技法や技術を駆使して制作されたメイド・イン・ジャパン」の製品を取り上げることが最も重要な要素であると語った。「基本的に、今回の展示は、日本にあるものの一端を紹介するものです。紹介したい素晴らしい製品はまだたくさんありますし、ドバイの人たちをもっと日本について知りたいという気にさせられるよう願っています」
ジェトロによると、製品は「最高品質」である。
「これらの製品を作るアプローチは、『ものづくり』という『ものを作る芸術や科学、技術』と訳される概念で、中小企業の製造業に代表されます」と担当者は付け加えた。
製品のデザインは「コンテンポラリーでモダン」であり、潜在的な顧客の目を引く。また、一部の製品はサステイナブルで環境に配慮したデザインだ。
ジェトロとb8taは、2020年ドバイ万博を取り巻く中東の活気を利用しようとコラボを決定した。
「この都市は活気にあふれ、世界中から人が集まってくるだろうと思いました。そこで、これらの日本製品を持ち込んで展示することを思いついたのです」とジェトロの担当者は語る。「b8taを選んだのは、そのユニークなビジネススキームが理由です。普通の小売店ではなく、定量的・定性的なデータを収集することができます」
これらの商品をドバイで展示する目的は、ジェトロが「店内のAIカメラや顧客へのヒアリングから、サイズや色、価格など、ドバイの人々がどんな商品を求めているかというデータを可能な限り収集する」ことにある。
そして、ジェトロが取得したデータをブランドと共有することで、ブランドはマーケティング戦略の立案や製品の修正の参考にできる。
「また、ドバイの小売店バイヤーにも製品を見に来てもらえるよう、招待をしています。要望があれば、ジェトロが彼らがブランド側と話をする機会をつくり、店舗での製品販売の可能性を探ります」と担当者は語った。
ジェトロとb8taは、最近の新型コロナウイルスという困難を抱えながらも、ユニークなコラボを実現させた。
「今回のコラボの企画時には、すでに新型コロナが存在していたため、パンデミックによる制約も考慮に入れていました。例えば、ブランドとのコミュニケーションは、当初からオンラインのみで行いました」と担当者は述べる。「店頭でのPRイベントが難しくなっても、オンラインで製品を見てもらうことができるように、デジタルプロモーションを企画しました」
顧客は、日本の歴史や経済を牽引する産業、そして未来へのビジョンを体験することができる。
これらの商品は、ドバイ・モールにあるb8taストアで展示され、2月末まで購入することも可能。b8taの公式オンラインショッピングサイトでも扱われている。