
東京:陸上競技世界選手権の会場としては、昨年のオリンピックのために日本政府が建設した14億ドルの東京国立競技場が検討されている。
陸上競技の統括団体である世界陸上競技連盟の視察団は、水曜日に小池百合子東京都知事と会談し、木曜日に競技場を視察する予定である。
オリンピックを避け2021年から延期された次の世界選手権は、7月にオレゴン州ユージーンで開催される予定だ。2023年にはハンガリーのブダペストが開催地として決定している。
2025年は東京開催が有力視されるだろう。その決定は7月になるとみられる。2027年の開催地もまだ未決定だ。
視察団のアンティ・ピラコスキ委員長は、東京を賞賛した。しかし、都庁で行われた短い写真撮影の場では、彼も小池氏も質問を受けることはなかった。
ピラコスキ氏は、世界陸連には2025年の開催候補都市が4カ所あると述べた。同氏は名前を挙げなかったものの、東京、ケニアの首都ナイロビ、シンガポール、そしてポーランドの会場であると報道されている。
「私は、新型コロナウイルスの中で(オリンピック)大会を組織し、そして、非常に素晴らしい形でそれをなし得たであろう都市は、世界でも他にはないと信じています」と、彼は述べた。「そして、スポーツ界全体があなたたちに大きな恩を感じています」
世界選手権は、1991年に東京、2007年に大阪で開催された。小池氏は、1991年の選手権、カール・ルイス氏の100m走の9秒86の世界記録を思い出したという。
「彼の圧倒的な走りは、都民はもちろん、日本中の人々の記憶に鮮やかに残っています。そして、私も当時のことをはっきりと覚えています」と小池氏は語った。
日本の札幌市も2030年の冬季オリンピックの開催地として有力視されている。他の候補地はソルトレイクシティとバンクーバーだ。
IOCは、2023年5月にインドのムンバイで開催される会議で、冬季オリンピックの開催地を決定する予定である。また、2034年の開催都市も同時に決定する可能性がある。
AP