



シャムス・エル・ムタワリ
受賞歴を誇るシェフ、レイフ・オスマン氏が、UAEのシャルジャに日本と韓国の食の要素を取り入れた新しいホットスポット「NOMANI」をオープンした。
ホタル・ホールディングスのオーナーシェフ兼創業者であるレイフ氏は、多くの人に好まれる料理であるという理由から別の日本料理店をオープンしている。そして韓国料理も「市場で人気が出てきている」ことから、韓国料理とのタイアップを決定したと語っている。
NOMANIで提供される日本料理のほとんどは韓国の食材を使い、韓国的なアプローチで調理されており、彼の人気店『レイフ・ジャパニーズ・クシヤキ』とは異なるスタイルだ。
レイフ氏は日本料理のシンプルさを賞賛し、「料理そのものが語っている」と語り、調理も素材の調達も手軽であることを伝えている。
NOMANIのメニューは、海老と鶏のマンドゥ(餃子)、和牛ビビンバ、生サーモン、和牛カルビサンド、キムチうどんのほか、カニアボカドロール、マグロ大トロ巻き、ソフトシェルクラブ巻き、ビーフプルコギ、海老天ぷらなど、日本の素材、食材を使ったものも充実しており、日本の食文化を発信している。
NOMANIでの食事体験は、レストラン全体の雰囲気によっても高められる。
レイフ氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、レストランを日本的なアプローチでデザインし、空間を広く使い、木などの素材で遊び心を出したかったと語っている。
韓国では、「緑、赤、ピンク、そしてほんの少しのベージュに重点を置いています。だから、色彩がとてもユニークなものになります」。NOMANIでは赤が目立つが、シェフのレイフ氏は「カーテンは赤ではなく、特別な赤なんです」と断言する。
同様に、店内にはくつろげるブースがあり、そのうちの1つは芸者をイメージしたデザインの壁で飾られており、日本の特徴を空間に取り込んでいる。
またレストランは、シャルジャのホテル、”ザ・チェディ・アル・ベイト”に戦略的に位置し、顧客層にアピールする質の高いダイニング体験を提供する。同時にレイフブランド独自の料理スタイルを貫いている。