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敬具:手紙を通した婚活に魅了される日本の独身者たち

手紙はまず事務局へ送られ、文面にざっと目を通して猥褻な言葉や侮辱が含まれていないことを確認した上で、熱心に待つ受取人へと送られる。(シャッターストック)
手紙はまず事務局へ送られ、文面にざっと目を通して猥褻な言葉や侮辱が含まれていないことを確認した上で、熱心に待つ受取人へと送られる。(シャッターストック)
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20 Jun 2022 07:06:57 GMT9
20 Jun 2022 07:06:57 GMT9

東京:スワイプするのも飽きたし、Tinderはもうたくさんという方はいるだろうか。それなら古風な恋文がいいかも知れない、と提案するのは、一風変わった縁結びの企画が驚くべき効果を発揮している、ある日本の自治体だ。

宮崎県宮崎市は、自治体による少子化対策の一環として、ペンをとって紙に向かうというローテク手法による伴侶探しを推奨している。

手書きの返信という魅力が多くの若い住民を惹きつけており、事務局は、この計画を遠くに住む人々にも広げることにした。

オンラインでのマッチングに比べれば、「時間が長くかかり、コミュニケーションをとる相手のイメージもつかみやすい」と、企画の運営を任されている地元コンサルティング会社の経営者である宮田理恵さんは言う。

「字が上手いかどうかはそれほど関係なく、一文字ずつ心を込めて丁寧に、相手のことを深く思いながら書くことが大切です」と宮田さんはAFP通信に語った。
「それが、手紙を説得力あるものにするのです」と彼女は言う。

2020年にプロジェクトを開始して以来、当初の自治体予測の2倍以上となる450人が登録しており、その約7割が20代と30代だ。

利用者は、宮田さん率いるチームが審査し、好きな映画、書籍、スポーツなど、提出された自己申告情報を基に相応しいと思われる相手とペアリングされる。

しかし、出会い系アプリとは異なり、新たな文通相手について明かされるのは年齢のみで、氏名、職業、住所など個人を特定できる情報は伏せられ、もちろん、プロフィール写真も提示されない。

「外見は(伴侶を見つけるときの)決め手となりがちですが、手紙なら、人柄で判断されます」と宮田さんは言う。

手紙はまず事務局へ送られ、文面にざっと目を通して猥褻な言葉や侮辱が含まれていないことを確認した上で、熱心に待つ受取人へと送られる。

これまでに32組が対面へとこぎつけ、17組が意気投合して交際をスタートさせている。

参加者のひとりである25歳の宮崎市民は、この企画が懐かしい思い出をよみがえらせてくれたと語る。

「子供のころ、好きな女の子によく手紙を書いたものです」とその男性は匿名でAFP通信に語った。

「手紙の古風なところに惹かれます。それでこの企画に参加してみたいと思ったのです」

今回の宮崎市の取り組みは独創的ではあるが、世界で最も少子高齢化が進む日本では、自治体がお見合い企画に資金をつぎ込むこと自体は珍しくもない。

2021年は出生数が過去最少を更新して81万1604人、女性が生涯に産む子供の数は今や平均1.3人となり、人口維持に必要な率をはるかに下回っている。

AFP

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