
アラブニュース
ドバイ:ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)は、初のアラブ製の月面探査ローバーが、宇宙空間で1カ月を過ごし、約134万kmの距離を移動することに成功したと発表した。
エミレーツ通信社の金曜日の報道によると、エンジニア、専門家、研究者のメンバー全員がUAE人からなるチームによってUAEで設計および製造されたローバー「ラシッド」が、12月11日にフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。
打ち上げ以来、Emirates Lunar Mission(エミレーツ月のミッション)チームは、世界で最もコンパクトなローバーと 220 分間に及ぶ通信を行った。
チームは、車両と車両に搭載されたサブシステムおよび機器について、予定されていたすべての正常性評価とメンテナンス・チェックを完了した。 打ち上げから 2 週間、ローバーの電源を1日に10分間入れ、現在、地球上のチームは毎週1回ローバーと通信をしている。
現在進行中の4カ月のクルーズ・フェーズ中に、チームはさらに150分間ラシッドローバーと通信する。ELMチームによると、そのサブシステムは打ち上げ以来17回アクティベートされている。
これらは初回に1時間電源を入れ、その後2週間にわたって毎日10分間作動させた。 現在、サブシステムの電源は週に1回、10分間オンになっている。チームは今、進入、降下、着陸段階、および月面オペレーションの準備を進めている。 現在のクルーズ・フェーズの一環として、チームは4月末のローバーの月面着陸の前に、月面操作のためにMBRSC地上ステーションで編成された12のシミュレーションによるミッション・リハーサルを実施する。
リハーサルにより、さまざまなサブシステム・チームが作業を同期できるようになる間に、エンジニアリング・チームは、着陸後の実行に向けてプログラムの準備を進めることができる。
ラシッドローバーを搭載した「 HAKUTO-Rミッション1」月面着陸船のナビゲーションステージには、計画された深宇宙軌道制御マヌーバと、初の月周回軌道への投入を目指すことが含まれる。
ミッション中、ローバーは月面で数多くの科学的テストを実施し、科学、通信技術、ロボット工学の分野における質的発展に貢献する。
これらの開発の影響は、宇宙部門を超えて、より広く国内および世界経済にまで及ぶだろう。 このミッションは、UAEのICTセクターの研究開発を支援することを目的とした Telecommunications and Digital Government Regulatory Authority (通信とデジタル政府規制当局)の ICTファンドによって資金提供されている。