
東京:東京オリンピックに相撲がやってくる、と言えるかもしれない。相撲が世界の注目を集めるかもしれないと考えた日本相撲協会と地元の五輪主催者は、五輪終了数日後の8月12日~13日に大相撲を計画している。
このイベントは火曜に発表されたもので、日本の伝統スポーツにさらに注目を集めることを目的としている。地元の文化祭典の一環として行われ、相撲の聖地である東京東部にある両国国技館で行われる。
イベントの主催者たちは、大相撲は海外からの訪問者に同競技を観戦する機会を与えるだろうと語る。大相撲は昨年、ドナルド・トランプ米大統領が観戦した東京の会場と同じ場所で行われる。
相撲の起源は8世紀の豊作を祈る神事に由来する。後に武士の武道の稽古として行われるようになり、1603年から1868年の江戸時代に庶民の娯楽となった。
江戸時代には、土俵入りの儀式、まわしや着物の着用方法、髷の結い方、対戦ルールなどといった様式化された規則が導入された。
相撲の儀式は日本で最も伝統的なものの1つで、この競技は俗世間から大きく離れており、外部の人に対してほとんど閉ざされている。
力士の最高位である横綱は、慣習の中で特別な位置を占めている。
他のスポーツ選手と違い、力士は文化的伝統の生きたパフォーマーと見なされ、ロールモデルとなることが期待されている。これは特に横綱に当てはまる。
男性だけがプロの力士になることができる。相撲の神道の伝統において女性は不浄と見なされ、土俵に上がることは許されない。
2018年、京都で行われた相撲イベントで、演説中に土俵で倒れた市長の応急処置のために土俵に上がった女性を行司が制止した。これがきっかけで、相撲関係者たちは人命よりも性別に偏った伝統を優先しているという批判が起こった。
土を高く盛って作られた競技場である「土俵」は、神道の信仰に基づき神聖なものと考えられている。毎回、取組の前には、神主が土俵の中央の小さな穴に米や酒などの供え物を捧げ、神々を鎮める儀式を行う。
AP