



東京:ワリード・シアム駐日パレスチナ常駐総代表部大使は水曜日、東京で行われた記者会見で、ガザの人々への共感を求めるとともに、西側は「せまいレンズ」で中東情勢を見ており、偽善だと非難した。
シアム氏は会見の冒頭、「本日、私は皆様の前に立ち、長く続くイスラエル・パレスチナ紛争について語りかけたい」とした上で、「残念ながら、一部の人々は直近の暴力のみに焦点を当て、狭い視野で歴史を見ている。パレスチナ人が年々にわたり、死に至る年を耐え忍ぶ姿勢を認識しなければなならい」と続けた。
「まず明確に述べておきたい。私たちパレスチナ人は、私たちを動物のように見なすような非人間的なレトリック、すなわち極右翼のイスラエル政府が広めているものを断固拒否する」
大使は、「イスラエルの軍事占拠を支持し、不正を続けた国々を含む国際社会に責任を追及すべきである」として、紛争による被害者に責任はないと指摘した。
またイスラエルについて、「数十年にわたり、平和よりも占拠と入植地建設を優先し、国際法を平然と侵害している」と非難、一部の国々の無関心のために十分な責任を免れていると付け加えた。
さらに、パレスチナ人の深刻な人道的状況を知ってほしいと訴えた。「ガザのパレスチナ人は水や電気がない、医療品もないなど、収容所に似た極めて厳しい生活状況に耐えている。違法な入植地の支持、違法な入植者に対する攻撃の助長などを目撃しており、毎日のようにパレスチナ人の命が失われていることに胸が痛む」
シアム氏によると、武器の提供を受けた入植者たちは、アラカのモスクなどの宗教的聖地を標的にしている。
シアム氏は「報復は答えにはならない」と述べた。「今、私たちは正当な自己防衛の名のもとに無辜の民が処刑されているのを目撃している。国際法によれば、占拠者は自己防衛を主張できない。国連決議は占拠された人々の抵抗権を明確にしている」