
ソウル:韓国大統領府関係者は7日、日米韓3カ国の首脳会談を来年に自国で開催することを打診していると明らかにした。岸田文雄首相とバイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領は今年8月、ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で会談。中国や北朝鮮を念頭に連携を強化するため、首脳会談を定例化することで合意した。
大統領府関係者は、少なくとも年1回は3カ国首脳会談を開くことになっていると指摘。「韓国として、日本と米国の首脳を招待して会談を開く意思を打診中だ」と説明した。
関係者は具体的時期には言及しなかった。来年4月には韓国の総選挙、同11月には米大統領選が予定されており、来年前半の早期の開催を目指す見通しだ。
尹氏は今年8月に、次の3カ国首脳会談を韓国で開催したい意向を示していた。同会談は5月、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に合わせて短時間ながら広島市で開かれているため、韓国政府には次は韓国で開くのが自然だという見方がある。3カ国首脳は、11月に米サンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際にも立ち話を行った。
秋葉剛男国家安全保障局長とサリバン米大統領補佐官(国家安保担当)、韓国大統領府の趙太庸国家安保室長は今月9日、ソウルで会談する予定。キャンプデービッド山荘での合意の具体化や北朝鮮への対応を協議する。
時事通信