
政府が岸田文雄首相の訪米時期について、4月上旬で調整していることが分かった。バイデン大統領との首脳会談は4月10日を軸に日米間で協議を進める。米側は、2015年の安倍晋三氏以来9年ぶりとなる「国賓待遇」で迎える方針だ。首相は米議会での演説を検討している。
複数の日本政府関係者が18日、明らかにした。首相は当初、昨年11月の日米首脳会談で訪米を招請されたことを受け、今年3月上旬の訪問を検討。しかし、バイデン氏の一般教書演説が3月7日に予定されることや、日本の24年度予算案の国会審議日程を踏まえ、3月の訪問は見送ることになった。
両首脳は会談で、日米同盟の一層の深化を内外に示す考えだ。台湾総統選を受けた中国の動向をにらみ、対中国で緊密に協調することを確認し、ウクライナ支援についても意見を交わすとみられる。
時事通信