
【ワシントン時事】米ホワイトハウスは19日、首都ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で6月に予定されていた先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、テレビ会議の形式で行われることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、議長を務めるトランプ大統領が決定したという。
ホワイトハウスの報道担当官は声明で、サミットで大統領補佐役の「シェルパ」を務めるクドロー国家経済会議(NEC)委員長が、参加各国にテレビ会議での実施を伝達したと述べた。
テレビ会議への切り替えについて、報道担当官は「各国が新型コロナウイルスを受けた保健および経済面の対応に集中できるようにするため」と説明した。G7が引き続き連携していくため、4月と5月にテレビ会議を開催することも他のメンバー国に伝えたという。G7首脳は今月16日にも新型コロナウイルス対策を協議するテレビ会議を開いている。
G7議長国の米国は既に、今月下旬に東部ペンシルベニア州ピッツバーグで予定されていた外相会合をテレビ会議に切り替えた。4月中旬にワシントンで予定されていた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季総会もテレビ会議形式で実施されるほか、米国で開催予定の国際会議が相次いで延期されている。
時事通信社