
【ワシントン時事】岸田文雄首相は10日午前(日本時間11日未明)、バイデン米大統領とワシントンのホワイトハウスで会談する。自衛隊と米軍の部隊連携の強化、経済安全保障や宇宙での協力を確認する。この後、共同記者会見を行い、会談の成果を盛り込んだ共同声明を発表する。
覇権主義的な活動を強める中国を念頭に、日米を自由で開かれた国際秩序を維持・強化する「グローバル・パートナー」と位置付け、幅広い分野で連携する姿勢を示す。
自衛隊と在日米軍の指揮統制の在り方見直しや、防衛装備品の共同開発・生産体制強化で一致。人工知能(AI)や半導体での協力を申し合わせる。エネルギーや気候変動分野、北朝鮮・ロシア・中東など地域情勢を巡っても意見を交わす。
林芳正官房長官は日本時間10日の記者会見で、「防衛協力を強化し、持続可能で包括的な経済成長を共にけん引していく不可欠な存在であることを確認したい」と述べた。
首相は会談に先立ち、10日午前(日本時間同日深夜)にホワイトハウス南庭での歓迎式典に臨む。会談終了後には大統領夫妻主催の公式夕食会に裕子夫人とともに出席する。
JIJI Press