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ヨルダンのラーニア王妃、イスラエルのガザ侵攻に対する世界の「明らかな二重基準」を批判

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25 Oct 2023 08:10:17 GMT9
25 Oct 2023 08:10:17 GMT9
  • ラーニア王妃:西側メディアのナラティブが広く流布しているが、「この紛争は10月7日に始まったものではない」

ドバイ:ヨルダンのラーニア王妃は24日、イスラエルが行っているガザ地区侵攻おいて、世界の「明らかな二重基準」と「痛ましいほどの沈黙」を批判した。

ラーニア王妃はCNNのクリスティアン・アマンプール氏とのインタビューで、西側メディアのナラティブが広く流布しているが、「この紛争は10月7日に始まったものではない」ことを強調した。

「大半のネットワーク局は『戦時下のイスラエル』と題して報道を行っていますが、分離壁と有刺鉄線の反対側にいる多くのパレスチナ人にとって、戦争が去ったことなどありません。これは75年間続いてきた話なのです。あまりにも多くのパレスチナ人が死に、難民にされてきたという話なのです」とヨルダンの国営通信社ペトラが王妃の発言を報じている。

「このナラティブからは、核武装した地域の超大国によるパレスチナの人々に対する占領、抑圧、日々記録されている犯罪行為の実行といったことが抜け落ちています」

ラーニア王妃は、この18日間の戦争による膨大な数の民間人の犠牲者に対し、ヨルダンの人々は「嘆き、痛み、衝撃」によって団結していると述べた。

「私たちは、子どもの手に名前を書き込むパレスチナの母親たちの姿を目にしています。それは爆撃によって彼らが遺体となってしまう可能性があまりにも高いからです」CNNのアマンプール氏に対し、ラーニア王妃はそう語った。

「世界中の母親たちと同じように、パレスチナの母親たちも子どもたちを愛しているということを世界に気づいてほしいのです。彼らがこんな状況下に置かれなければならないことは、本当に信じられません」

ラーニア王妃は、交戦規定はすべての陣営に適用されるべきであり、イスラエルが自衛を名目に残虐行為を行っていることを強調した。

「これまで、2,400人の子どもを含めて6,000人の民間人が犠牲となっています。これのどこが自衛なのでしょうか。私たちは精密兵器を用いた大規模な虐殺を目の当たりにしているのです」ラーニア王妃はそう語った。「この2週間、私たちはガザ地区への無差別爆撃を目の当たりにしてきました。家族が皆殺しにされ、居住区が跡形もなく消し飛ばされ、病院、学校、教会、モスク、医療従事者、ジャーナリスト、国連の支援従事者が標的にされています。これのどこが自衛なのでしょうか」

ラーニア王妃はこの地域の多くの人々が、西側世界はイスラエルへの支持や擁護を通じてこの戦争に加担していると見なしていると述べた。

「人々がこれほど苦しんでいるのに世界は停戦さえ呼びかけないというのは、現代史上でこれが初めてです」ラーニア王妃はそう述べた。「アラブ世界の多くの人々は、西側世界がこれを容認しているだけでなく、支援し、扇動していると見ているのです」

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