
大手タクシー会社「日の丸交通」(東京都)は25日までに、新型コロナウイルス対策として、前後の座席をビニールで仕切ったタクシーの導入を始めた。密閉された車内での飛沫(ひまつ)感染を防ぐのが狙い。こうしたタクシーの導入は業界初とみられる。
同社によると、運転席・助手席と後部座席の間にビニールカバーを設置。支払時は、カバー中央付近の一部を開けてトレーに現金を置く。ICカードはカバー越しにかざして使うことができる。
4月中旬までに、都内を中心に運行している約600台全てに導入する方針。
同社では既に、出社時の体温検査やマスクの着用、乗客が降りた後の車内消毒などを乗務員に義務付けているが、感染防止策をさらに強化する。
都内では、3月24日までの累計で171人の新型ウイルス感染が確認され、都道府県で最多となった。
JIJI Press