
シンガポール:木原稔防衛相は1日午前(日本時間同)、中国の董軍国防相と訪問先のシンガポールで会談した。両防衛相は昨年開設したホットライン(専用回線)の安定的な運用を含め、防衛当局間の対話継続を確認した。
日中防衛相会談は約1年ぶりで、木原氏と董氏によるものは初めて。
木原氏は沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海など、日本周辺で活動を活発化させる中国の動向に懸念を示した上で、「防衛当局間で率直な議論を重ね、建設的、安定的な関係を構築していく」と訴えた。董氏は「双方の防衛当局は努力を尽くし、互いに脅威とならないとの政治的コンセンサスを具体的な政策と行動に移すべきだ」と強調した。
時事通信