
東京電力は25日、福島第1原発にたまる放射性物質トリチウムを含む処理水の今年度4回目の海洋放出を終えたと発表した。昨年8月24日の放出開始以降、通算8回で計約6万2400トンを海に流した。
放出では毎回、約7800トンの処理水を大量の水で薄め、約2週間余りかけて海底トンネルから約1キロ沖合に流している。国や東電が周辺海域のトリチウム濃度などを測定しているが、国の基準値を大幅に下回っている。今年度はあと3回放出する予定。
東電は放出によって空になったタンクについて、来年1月にも解体に着手する方針。来年度末までに21基の解体を計画している。
時事通信