
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、医療現場で不足している高性能マスクについて、経団連が会員企業に寄付を呼び掛け、約26万枚を確保したことが、18日分かった。政府や日本赤十字社などを通じ、医療機関に提供を始めた。
経団連が会員企業約1400社に提供を呼び掛けているのは、「N95」や「DS2」といった高性能マスク。
ウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)による感染防止の効果があり、米政府が輸出を制限するなど、国際的な争奪戦が起きている。
経団連は13日に、災害時に備えて各企業が備蓄しているマスクの寄付を呼び掛けた。これまでに、住友化学や大和証券グループ本社など複数の企業が応じた。
半導体製造工場などで使われる防じん服や防じんゴーグルについても「医療現場で転用が可能」として提供を要請している。
JIJI Press