
麻生太郎財務相は30日、記者会見し、同日夜に先進7カ国(G7)財務相が電話会議を行ったことを明らかにした。麻生氏は席上、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンが開発された後、G7で基金を設立して特許権を買い取るなどし、途上国に安価に提供する仕組みを検討することを提案した。
先進国で感染拡大を封じ込めることができても、財政基盤や医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な途上国で広がり続ければ、再拡大する懸念がある。このため途上国支援が課題となっている。
麻生氏は会議でまた、「世界経済の力強い回復を目指して、他のG7諸国と連携しつつ対応する」と強調したという。
一方、2020年度補正予算の成立を受け、国民一律10万円給付などの支援策について「一日も早く国民の手元に届くことが重要だ」と述べた。
時事通信社