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北朝鮮の金氏、米韓日連携を非難し、核開発の強化を誓う

建国記念日に、国防省、朝鮮人民軍を訪問する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)最高指導者(2025年2月8日、北朝鮮・平壌で、朝鮮中央通信が配信した写真)。(KCNA via REUTERS)
建国記念日に、国防省、朝鮮人民軍を訪問する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)最高指導者(2025年2月8日、北朝鮮・平壌で、朝鮮中央通信が配信した写真)。(KCNA via REUTERS)
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09 Feb 2025 04:02:25 GMT9
09 Feb 2025 04:02:25 GMT9

ソウル:北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)指導者は、米国と韓国、日本の安全保障上の連携強化は自国にとって深刻な脅威であるとし、核兵器開発計画をさらに強化する方針を表明したと、国営メディアが日曜日に報じた。

金氏は以前にも同様の警告を発していたが、今回の発言は、北朝鮮の指導者がドナルド・トランプ大統領の対面と外交再開に向けた呼びかけを受け入れる可能性は低いことを改めて示唆している。

朝鮮中央通信によると、金委員長は土曜日に朝鮮人民軍の創設77周年を祝う演説を行い、米国がNATOのような地域軍事同盟の結成を画策したことにより確立された日米韓3か国の安全保障協力体制が朝鮮半島における軍事的アンバランスを招き、「わが国家の安全保障環境に深刻な挑戦をもたらしている」と述べた。

「核戦力を含むあらゆる抑止力を急速に強化する一連の新たな計画に言及し、核戦力をより高度に発展させるという揺るぎない政策を改めて明確にした」と、KCNAは伝えた。

近年、米国および韓国との外交が停滞する中、キム氏は核兵器の増強と近代化に重点的に取り組んできた。これに対し、米国と韓国は二国間軍事演習と日本を巻き込んだ三か国合同演習を拡大している。北朝鮮はこれらの演習を「侵略の予行演習」と非難している。

1月20日の就任以来、トランプ氏は、自身が北朝鮮の最高指導者と行った最初の会談は大成功だったと自画自賛し、再び金正恩氏に接触するつもりだと述べている。

金曜日に日本の石破茂首相との共同記者会見で、トランプ氏は「我々は北朝鮮、金正恩氏と関係を持つことになるだろう。ご存じのように、私は彼と非常にうまくやっていけた。私は戦争を止めたと思う」と述べた。

1月23日に放送されたFox Newsのインタビューで、トランプ氏は金氏を「賢い男」であり、「狂信的な宗教家ではない」と称した。また、金氏に再び接触するつもりがあるかとの質問に対しては、「ああ、するつもりだ」と答えた。

トランプ氏は2018年から2019年にかけて、北朝鮮の核開発をどのように終結させるかを話し合うために、金正恩氏と3回会談した。これは米朝首脳会談としては史上初の出来事であった。しかし、トランプ氏が、広範囲にわたる制裁解除と引き換えに、主要な核施設の解体という部分的非核化措置を提案したことを金正恩氏が拒否したため、この高リスク外交は最終的に破綻した。

北朝鮮は、兵器実験を継続し、米国に対して敵対的な発言を繰り返しているため、トランプ大統領の最近の歩み寄りに直接的な反応を示していない。多くの専門家は、金正恩氏は現在、ウクライナに対する戦争を支援するためにロシアに軍隊を派遣することに専念していると指摘している。彼らは、金正恩氏は、戦争が終結した後、ロシアとの現在の強固な協力関係を維持できないと判断すれば、最終的にはトランプ大統領との外交関係の再開を検討するだろうと述べている。

金委員長は土曜日の演説で、北朝鮮は「ロシア軍と国民が自国の主権、安全、領土保全を守るための正義の戦いを必ず支援し、奨励する」と改めて表明した。金委員長は、米国が「ウクライナの悲惨な状況を煽り立てる戦争マシーン」の背後にいると非難した。

韓国では、トランプ大統領が外交成果を挙げるために、国際社会が長年掲げてきた北朝鮮の完全な非核化という目標を放棄するのではないかという懸念の声もある。

しかし、トランプ大統領と石破氏による日米首脳会談後の共同声明では、両首脳が「朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の完全な非核化に向けた断固たる決意」を再確認したと述べている。声明では、日米両国が北朝鮮への対応における日米韓3か国の連携の重要性を確認したとも述べている。

AP

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