

東京:ゴールデンウィークが始まり、大阪・関西万博には多くの来場者が訪れているが、安全上の懸念から「空飛ぶクルマ」のデモ飛行が一時中止となった。地元メディアによると、飛行中に機体の一部が落下したため、安全性が確認されるまで飛行を見合わせるとのことである。
空飛ぶタクシーは万博の目玉の1つとなる予定だったが、飛行中の機体から部品が落下したため、このアトラクションは現在中止されている。幸い、けが人は報告されていない。
機体は万博会場の離着陸エリア上空を飛行しており、安全に着陸した。原因については現在調査が進められている。他の空飛ぶ乗り物の運行事業者も、6か月にわたるイベント期間中の一般公開スケジュールをまだ確定できていない。
この「空飛ぶクルマ」は、米国のLift Aircraft社が開発し、日本の商社である丸紅が運用する「HEXA」という単座型の電動垂直離着陸機(eVTOL)であり。26日午後3時頃、万博会場の離着陸場上空を飛行中、18基あるプロペラのうち1基と機体フレームの一部が破損し、部品が落下した。幸い、けが人は報告され なかった。
当初、4社が夢洲会場へのアクセス手段として商用の「空飛ぶタクシー」サービスを提供する予定だったが、安全性の課題からすべての事業者が乗客輸送を断念した。
万博協会は「安全性が確認されるまで当面飛行を中止する」と発表し、国土交通省、丸紅、Lift Aircraftが共同で原因調査を進めている。
調査では、金属疲労、締結不良、振動などが焦点となっており、早ければ5月3日以降の再開が見込まれているが、安全検証の結果次第では延期の可能性もある。
万博会場はゴールデンウィークの影響で多くの来場者で賑わっており、26日には約11万7千人が訪れた。人気のパビリオンや予約不要のレストランには長蛇の列ができ、未完成のインド館の前でも多くの来場者が写真を撮る姿が見られた。外観はインドの国花であるハスの花をモチーフにしており、完成しているように見えるものの、入口にはコーンが置かれ、入館はできない状態である。
日本に住むインド出身者たちは、パビリオンが未完成のままであることに驚きと失望の声を上げていた。
また、大阪・関西万博の会場西ゲート付近では、ある女性来場者が体調不良を訴えて倒れる事案が発生した。万博協会および大阪府警によると、24日午後2時40分頃、万博会場に駐在していた消防隊員が「60代の女性が心肺停止状態で倒れている」と119番通報した。
女性は会場内のクリニックに常駐する医師によって治療を受けたが、容体が悪化し、会場外の病院に搬送されたものの、その後死亡が確認された。死因は熱中症ではなく、持病によるものとみられている。
万博協会は「会場内の医療施設で適切な対応が取られた」と述べ、プライバシー保護のため詳細な情報の提供は控えるとしている。