
政府は新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言を全面解除した後の当面の対応として、プロ野球やサッカーJリーグをはじめ大規模スポーツイベントは無観客での開催を主催者らに促す方向で調整に入った。25日にも全面解除を判断するのに合わせ、県境をまたぐ移動の在り方などを含め、新たな指針を示す。政府関係者が22日、明らかにした。
新型コロナの感染拡大により国内のプロスポーツは軒並み中断。プロ野球は今季の開幕が延期され、Jリーグは2月下旬に公式戦がストップした。
政府はスポーツイベントについて、社会・経済活動再開の象徴になると判断。状況次第で6月からの再開を認めるとともに、海外の事例を参考にしばらくは観客を入れないよう求める案を検討している。
緊急事態宣言は埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県と北海道で継続されており、期限は31日。感染の再拡大が抑えられれば、「直近1週間の新規感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」とする目安に厳密にこだわらず、週明けの25日にも解除する構えだ。その場合、安倍晋三首相が記者会見し、今後のコロナ対策について国民の理解を求める見通し。
時事通信社