
ジャパンタイムズ紙によると、日本、英国、イタリアは、サウジアラビアが次世代戦闘機開発イニシアチブに参加することを容認する意向であるとの事だ。ただし、プロジェクトがより進んだ段階で、重要な問題が解決された後に限るとのことだ。
第6世代戦闘機開発の共同プロジェクトである「グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCAP)」は、GCAP国際政府機関(GIGO)と産業主導の合弁企業エッジウィングが最初の国際契約を締結するまで、3カ国間のイニシアチブとして継続される見込みだ。この契約は2025年末までに締結される見込みだ。
GIGOは、月曜日にイギリス主導で正式に発足し、昨年設立されたプログラムの政府間調整を監督する組織だ。エッジウィングは先月設立され、イギリスのBAEシステムズ、イタリアのレオナルド、日本の航空機産業強化会社(JAIEC)が参加し、航空機の設計と開発を担当する。
GCAP 加盟国の国防大臣による月曜日のオンライン会議の後、ある情報筋はジャパン・タイムズ紙に対し、「サウジアラビアのプログラム参加を排除するものではないが、まず一定の基準を定め、すべての点を明確にする必要がある」と述べた。
情報筋によると、サウジアラビアは GCAP 加盟前に、ユーロファイター・タイフーンを購入・組み立てるなどして、航空宇宙分野の専門知識の蓄積を非公式に奨励されているとのことだ。
サウジアラビアに加え、複数の国がプログラム参加への関心を示しているとされています。これには、日本経済新聞が引用した情報筋によると、未公表の欧州2カ国、中東1カ国、アジア1カ国が含まれます。
将来の加盟国の参加条件や貢献内容は未定義である。プログラムの拡大には、日本、イギリス、イタリアの3カ国の全会一致の承認が必要だ。
GCAP機は、日本が米国以外のパートナーと共同で開発する初の主要防衛装備品であり、日本の航空自衛隊が使用する老朽化したF-2戦闘機および英国とイタリアが運用するユーロファイターを置き換える目的で開発されている。新機体は2035年までに配備される予定だ。
概念設計段階が完了し、プログラムは詳細設計と開発段階に進んでおり、2~3年以内に実証飛行が予定されている。
プログラムの進捗状況には全体的に満足しているものの、特に機密性の高い知的財産へのアクセスや技術の完全な共有に関する問題など、いくつかの緊張が残っている。4 月、イタリアのグイド・クロセット国防大臣はロイター通信のインタビューで、英国がパートナー国に技術を完全に開示していないことを公に批判した。
こうした問題がプログラムのスケジュールを遅らせたり、2035 年までの配備目標に影響を与えるかどうかはまだ不明だ。