
東京:シンクタンク「国際戦略情報研究所」の設立者でありCEO兼会長の原田武夫氏は、「多くの世界のリーダーたちは、苦境にある世界の打開策を解き放つ潜在的な鍵として日本に注目している」と考えている。
木曜日に東京で開催されたハーバード・アジア国際関係プロジェクト(HPAIR)で、原田氏は「グローバル・リーダーシップとは何か?グローバル・アジェンダの解決に向けて」と題した講演を行い、今日の社会が直面する課題との関連でリーダーシップの本質について述べた。
原田氏は、未来について共に真剣に考え、どのような新しい形のグローバル・リーダーシップを構想すべきかを考えることが不可欠であると述べた。原田氏の所属する国際戦略情報研究所は、グローバルな問題や課題に対する解決策を模索している。
元外交官である原田氏は、「これらの課題に対処するための知的努力と一致団結した行動に貢献することは、すべての国が共有する責任である」と考えており、日本が自国の問題に対して出した答えは、「他国のモデルとなり得る」と語っている。
原田氏は、大きな変革期にある日本は、第二次世界大戦後、特に変化に立ち向かう必要に迫られていると語る。「日本は戦後、驚異的な復興を遂げ、先進工業国としての地位を確立した」
「この時代に日本が確立したモデルは、世界の多くの国々が模倣しており、今日日本が直面している課題の多くは、世界の他の場所でも現れる可能性が高い」、と原田氏は考えている。
「従って、日本が最終的にこれらの差し迫った問題をどのように解決するかは、他国が将来、類似の問題に迅速かつ効果的に対処するために、非常に重要な意味を持つ」と原田氏は言う。
ハーバード・アジア国際関係プロジェクトは、ハーバード大学とアジアの主要大学が毎年夏に共同開催している国際会議である。木曜日のイベントは東京大学本郷キャンパスで開催された。1991年に設立されたHPAIRは、アジア太平洋地域の政治、経済、社会問題について学生が議論する世界的なプラットフォームとして機能してきた。