
【ロンドン時事】英政府は3日、新型コロナウイルスの流行を受けて導入した入国制限について、日本を含む約60カ国・地域からの渡航を10日から解禁すると発表した。義務付けられていた14日間の自主隔離は不要となる。欧州連合(EU)に続き、夏の休暇シーズンを控えて国際的な旅行の活性化を図る。
しかし、日本は英国からの渡航者に自主隔離を求めているほか、英国への渡航に中止勧告を出しており、日英間の往来が増えるかは未知数だ。
今回の措置は英国のうち、イングランドだけで適用される。スコットランドなどの自治政府は解禁を独自に判断する予定で、コロナ対応をめぐる国内の温度差も浮かび上がった。
英国は6月8日から、アイルランドを除く全ての外国からの入国者に自主隔離を義務付けていた。今回解禁されたのは日本のほか、大半の欧州諸国、オーストラリア、カナダ、韓国など。米国やブラジル、中国などは対象から除外された。
ジョンソン首相は記者会見で「世界中の渡航者を隔離するのではなく、ウイルスを管理できていない国に限定して隔離することにした」と述べた。
JIJI Press