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ラマダーン時期にガザで増加する慈善活動が人々を元気づける

この取り組みには、貧しい人たちの生活を良くしようとする、個人や様々な公的支援団体、そして人々のグループが参加している。(ファイル/AFP)
この取り組みには、貧しい人たちの生活を良くしようとする、個人や様々な公的支援団体、そして人々のグループが参加している。(ファイル/AFP)
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19 Apr 2023 10:04:12 GMT9
19 Apr 2023 10:04:12 GMT9
  • イスラエルによる封鎖が、住民の経済状況を悪化させる
  • 80%以上の家族は外国からの支援に頼り、70%は貧しい暮らしをしている

ハゼム・バロウシャ

ガザ:ラマダーン月の期間に寄付金が増加し、ガザ地区の厳しい経済状況にいる、特に最も弱い立場にある人たちの救済に役立っている。

この取り組みには、貧しい人たちの生活を良くしようとする、個人や様々な公的支援団体、そして人々のグループが参加している。

カリファ・ビン・ザイド・アル・ナヒヤーン基金など複数の団体は、ほとんどの小売店で使用できる引換券を数万枚配布している。他には、食料品の詰め合わせを配布している団体もある。

店でインタビューに応じてくれたラドワ・マフムード氏(62)は「引換券をもらって、ここで必要なものを選んでいます。引換券をもらったのは、ここ数年で3回目です。賢くて便利な手段です。ニーズを(適切に)選べるようになります」と語った。

「ガザでの経済的状況は非常に厳しく、持続的な支援が必要です。それでも、ラマダーン期間中は支援が目に見えて増えています。ラマダーン期間中だけではなく、1年を通じてこの支援が続けばいいのですけれど」と彼女はアラブニュースに語った。

ラマダーン月の期間の支援内容には、食料品詰め合わせ、現金、引換券、子供用の衣服などがある。

ガザ地区では、イスラエルによる封鎖により、貧困や失業が増加している。数年にわたって、今では80%のガザ地区に住む家族が、外国からの支援に頼らざるをえなくなっている。その数は失業者250,000人以上、労働人口の50%に及ぶ。人口の70%が貧しい暮らしをしている。

こうした家族の多くはラマダーン期間中に、現金やその他の支援が増加して、困難な生活状況を和らげてくれることを当てにしている。

The Assembly of Charitable Organizations in Gazaのプレスリリースによると、ラマダン期間中に特別な支援を必要としている家族はおよそ15万いることが確認されていて、支援は今月末までに行き渡ることが予想されている。 通常の支援を必要としている家族は推定で22万いると同組織は述べた。

同組織は、支援がしっかりと受益者にわたり、透明性、誠実性、公平な分配を確保するため、全ての慈善活動を調整し管理しようとしている。

ファディ・ハリール氏を含めて9名で構成される、ハリール氏のホスピス活動に参加するメンバーは、 特に大黒柱がガンや腎不全などの消耗性疾患を患っている、貧しい2,000家族に対して、毎日の食事・医療サポート・電力を支給している。

ハリール氏は、金銭的な寄付や貧しい患者の支援を希望する人との最初の連絡手段、また、緊急的な助けを必要とする人とのコミュニケーション手段としてもFacebookを利用している。

ハリール氏は、ラマダーンは慈善活動の増加という点でとりわけ重要で、ガザで行われた活動には「栄光」があったと言っている。

同じく慈善活動をするZaki Madoukh氏は、ラマダーン期間中には2,000人近くの個人と組織がこのような活動を支援し、食料・現金・医薬品などの支援を提供したと述べている。

この聖月には、より多くの人が自ら寄付をしてくれて、残り11ヶ月の合計額を2倍した額にしばしばなるため、支援を効率的に分配する組織にとっては、いつもより責任が求められることにもなる、とMadoukh氏は言う。

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