
経団連は16日、東京都内で開いた夏季フォーラムで、新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済活動を両立させるための提言を取りまとめた。提言は政府に対し、国際的な人の往来の再開に向けた検査体制の拡充や、デジタル化を通じたスムーズな出入国手続きの整備に取り組むよう求めた。
提言は、「感染拡大防止と経済活動の両立に万全を期すとともに、事態悪化時にも耐え得る体制を整える必要がある」と強調。政府は非常時の権限集中のあり方など感染症対策の司令塔機能の強化も検討すべきだと指摘した。
コロナ対策で財政出動が巨額に膨らんだことを踏まえ、経済・財政改革を推進する必要性を訴えた。具体的には、デジタル革新で社会課題の解決を目指す「ソサエティー5.0」の実現など重点分野への支出を徹底するよう要望した。
JIJI Press