
東京都は26日、9月10日に開業する東京国際クルーズターミナル(江東区)を記者団に公開した。ただ、新型コロナウイルスの影響で客船が寄港する予定は立っていない。
船の大型化により、レインボーブリッジ(港区)をくぐり抜けられず、既存の晴海客船ターミナル(中央区)に立ち寄れない事例が増えていたため、より海側にターミナルを建設した。岸壁の長さは430メートルで、クルーズ船としては最大級の22万トン相当まで受け入れ可能。ターミナルビルは鉄骨造り4階建てで、延べ床面積は約1万9000平方メートル。
2015年に着工し、今年6月に完成した。五輪開幕に合わせ7月に開業する予定だったが、コロナの影響で延期していた。整備費は約390億円。
都によると、寄港予定は当面ないため、海や都心を望む立地を生かし、イベント会場などに活用してもらう方針。26日に視察した小池百合子知事は「今はコロナでクルーズ船の旅を楽しめる状況ではないが、いずれは多くの方を出迎える場となってほしい」と述べた。
JIJI Press