
【モスクワ時事】ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前首相)は2日、ロシアの改正憲法に「領土割譲禁止」が明記されたことから、北方領土の日本への引き渡しはあり得ないとの見解を強調した。オンライン形式のフォーラムで明らかにした。
安倍晋三首相の辞任表明に関連し、日ロ関係の今後について問われ回答した。メドベージェフ氏は「以前も不可能だったが、今や憲法の条文に領土割譲を目的とした行為は容認されないと記されている」と主張した。
メドベージェフ氏は大統領時代の2010年にロシアの国家元首として初めて北方領土を訪問した際のことも振り返り、当時、日本政府が強硬な声明を出したことで訪問を最終的に決断したと語った。メドベージェフ氏はこれまでに4回北方領土を訪問している。
JIJI Press