• さまざまな国連中東特使を務めた、国連緊急援助責任者マーティン・グリフィス氏が特使に任命された
• 家庭は水、食料、燃料などの生活必需品の入手に困難をきたしているとグリフィス氏

ワシントン：激しい戦闘が3週目に突入し、スーダン地域が「未曽有」の状況に陥る中、アントニオ・グテーレス国連事務総長が現地に特使を派遣すると、4月30日に事務総長報道官が発表した。

国軍と重武装した準軍事組織がハルツームで戦闘を続ける中で、この発表が行われた。停戦は72時間延長されたが、そもそも広範に停戦が破られている。

特使を務める国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官は30日、スーダンの「人道状況は限界に達している」と、別の声明で述べた。

「一晩のうちに生活が一変してしまった数百万人の人々に、今すぐ援助を届けるための方法を探りにこの地域に向かっている途中だ」

だが、人道支援のための事務所や倉庫が大規模に略奪され、「物資はほとんど尽きてしまった。緊急に新たな物資を搬入して配布するための方法を探っている」と声明は述べている。

「明らかな解決策は、戦闘の停止だ」と、同氏は付け加えている。

4月15日の戦闘勃発以来、500人以上が死亡し、数万人が安全な場所を求めて国内外への避難を強いられている。

ステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、グリフィス氏の派遣を発表する声明の際に、「スーダンの人道危機は急速に悪化しているため、同特使は直ちに現地に向かう」と述べた。

「事態進展の規模とスピードはスーダンでは未曽有のもので、非常に懸念している」と同報道官は述べた。

グリフィス氏は、家庭は水、食料、燃料などの生活必需品の入手に困難をきたしており、移動に費用がかかるため最も被害の大きな地域から移動できない人もいる、と述べた。

救急医療は「著しく制限されており、防げるはずの死亡のリスクを高めている」とも述べた。

輸液製剤などの緊急物資を積んだコンテナ5個がポートスーダン港に到着しており、当局による通関手続きを待っていると、同氏は付け加えている。

AFP