
日米欧や中国など20カ国・地域(G20)の財務相によるテレビ会議が20日夜(日本時間)、開かれた。麻生太郎財務相は会議で「(G20が)協調して危機に対応し、世界経済の底割れを防いだことは高く評価されるべきだ」と強調。新型コロナウイルスの収束や経済の回復を目指し、引き続き協力して対応する姿勢を示した。
会議はサウジアラビアが議長を務めた。これまでの議論で、ワクチンの開発や分配などをめぐって国際的に連携する重要性を確認し、開発途上国の債務減免に関する枠組みについて合意している。麻生財務相は20日夜、記者団に対し、「大きな成果だ」と評価した。会議の成果は、21、22の両日開かれるG20首脳会議の議論に反映される。
G20財務相は当初、首脳会議に合わせて夕食会を行う予定だった。感染拡大で対面での開催が難しくなり、オンラインでの会議に変更された。来年はイタリアが議長国を務める。
JIJI Press