
米製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの第1便が12日午前、製造拠点があるベルギーのブリュッセルから、全日本空輸便で成田空港に到着した。ファイザー製のワクチンは零下70度で保管する必要があるため、保管用の超低温冷凍庫を備えた倉庫に持ち込まれ、接種日程が決まり次第、冷凍状態で配送される。
厚生労働省の専門部会は12日夜、ワクチン承認の可否を審議する。承認を了承する見通しで、厚労省は緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」に基づき、速やかに正式承認する。全国の国立病院などの医療従事者への先行接種は17日から始まる予定。
厚労省は同社との間で、年内に1億4400万回分の供給を受ける契約を結んでいる。ただ、確保していた注射器では1瓶当たりの接種回数が予定の6回から5回になる見込みで、接種対象が当初想定していた7200万人から減る恐れもある。
JIJI Press