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各国の司法担当閣僚らが犯罪対策などを話し合う「第14回国連犯罪防止刑事司法会議」(京都コングレス)が7日、京都市の国立京都国際会館で開催された。新型コロナウイルスの感染拡大後、国内で大規模国際会議が開催されるのは初めてで、菅義偉首相も出席。刑事司法分野で各国が取り組むべき方策を示す「京都宣言」を採択した。
開会式であいさつした首相はコロナ禍でサイバー攻撃やオンライン詐欺が相次いでいると指摘。「『安全・安心な社会』は社会・経済の回復を実現する上での大前提だ。国際社会はコロナ禍での犯罪防止を強化するとともに、刑事司法制度を十分に機能させるため、団結して対処していく必要がある」と訴えた。
宣言は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成へ「犯罪防止の取り組みを通じて貢献する」とアピール。「法の支配の促進」や「刑事分野での国際協力促進」を掲げた。犯罪者の社会復帰を支援する地域ボランティアとの連携もうたった。
京都コングレスは昨年4月に開かれる予定だったが、新型コロナの影響で延期された。会議には、国連のグテレス事務総長や約150カ国の参加国の大半はオンラインで出席。閣僚級代表団の来日は約15カ国となる見通し。会議は12日まで開催される。