
日本政府が2020年に4000万人・2030年に6000万人の外国人観光客来日を目標にしていると、駐オマーン日本大使館がアラブニュースの取材で明かした。
さらにオマーンへの日本人旅行者数が年々増加傾向にあることをあげた。
日本とオマーン両国は最近、外交・公用・特定・サービス旅券(パスポート)を所有する者に対して査証(ビザ)を相互免除することで合意した。一般旅券は対象外となる。
「今回の相互ビザ免除は、公的交流と外交を促進することで、両国間の関係を緊密にしていくための重要な一歩です」と日本大使館は述べた。
「将来的には、日本とオマーン両国の一般旅券所有者に対する相互ビザ免除につながることを願っています」
日本にはさまざまな観光名所があり、オマーン人旅行者は東京にある皇居を訪れる傾向が強い点を大使館は指摘した。
さらに、新天皇の即位式が10月22日に開催される点をあげた。
大使館は両国関係について「特に皇室とオマーン王室の間には長い歴史的つながりがあります」と述べた。
「皇室にゆかりのある観光名所に興味を持つオマーン人は増加傾向にあるようです」
日本には世界遺産が23カ所ある(文化遺産が19、自然遺産が4カ所)。標高3776メートルで国内最高峰の富士山は2013年に世界遺産に登録され、日本人と外国人両方によく知られた観光地だ。
「オマーン人旅行者に限らず、以前なら外国人には知られていなかったが、SNSの出現で知名度が上がった『インスタ映えする』スポットを訪れる外国人が増加しています」と日本大使館は述べた。
日本の人気観光スポットの例としては、京都にある伏見稲荷神社と東京ディズニーランド・ディズニーシーが挙げられる。
日本大使館によると、多くの日本人がオマーンの山・ビーチ・印象的な砂丘に魅了されているという。
「さらなる理由として、オマーンが安全で政情の安定した国であることが知られており、日本人観光客が安心して旅行できる点があります」と付け加えた。
大使館は、ある日本人女性が首都マスカットのカフェで財布を忘れたのに気づき、慌てて戻って財布のことを問い合わせた逸話を明かした。
「驚いたことに、親切なオマーン人が彼女の財布を見つけてカフェのスタッフに渡し、スタッフが近くの警察署に届けました… そして財布は中身がそのままの状態で本人の手に戻ったのです」
「日本政府は外交戦略として、オマーンを含む諸外国との交流を通じ相互理解を深めることが非常に重要だと考えているため、アウトバウンドとインバウンドの促進に努めております」