
厚生労働省は20日、老健局老人保健課の職員23人が3月に深夜まで送別会を開いていた問題で、新たに参加者5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これで参加者の感染は計12人となり、参加者全体の半数超に達した。
同省によると、感染経路を調査している国立感染症研究所は、一連の感染を「クラスター(感染者集団)に該当する」とみている。一方、クラスターを正式認定する保健所はまだ調査中で、同省人事課は「市中感染など複数の感染経路が考えられる」と明言を避けた。
送別会に参加しなかった同局職員(当時)のうち、新たに5人の感染も判明。参加・不参加を合わせた同局職員(同)の感染は計27人になった。いずれも変異株かどうかは不明。このほか局内には発熱を訴えてPCR検査を受け、結果待ちの職員がいる。同局は現在、職員の7割をテレワーク勤務にしている。
送別会は3月24日、東京都内の居酒屋で開かれた。当時、都は午後9時までの営業時間短縮を飲食店に要請していたが、午後7時15分ごろから同11時50分ごろまで会食していた。
JIJI Press