
東京:コロナウイルス感染者の急増により、わずか3ヶ月後に開幕する予定の大会の計画が危ぶまれる中、東京オリンピックに毎日変更が生じているようだ。
21日に行われた聖火リレーは、日本の愛媛県松山市では、公道を外れた場所で行われることとなった。「観客を入れず、ステージでのパフォーマンスも行わず」市の公園で行うこととなったと、組織委員会の声明は発表した。
これは先週、日本で2番目に大きな都市である大阪で、本来のルートで聖火リレーを行わず、都市公園でのみ行われたことに続くものだ。
また、5月1日から2日にかけて、日本の南の島の沖縄でも一部の区間において、公道でのリレーが中止となる。
聖火リレーは、7月23日に東京で行われる開会式に到着するまで、総勢1万人のランナーが日本を縦断する予定だ。リレーは3月25日に日本の東北地方で開始され、これまで問題はほとんどなかったものの、主催者らは状況の変化に応じてルートを変更する必要があるかもしれないと注意を促してきた。
大阪と東京では、今週、新たな緊急事態宣言が出される見込みとなった。東京都の小池百合子知事は20日、感染拡大を食い止めるために「可及的速やかに」対策を講じる必要があると述べた。
日本では、新型コロナウイルスにより、9600人以上が亡くなっているが、これは世界的な基準から見れば良い数値だが、アジアの基準からするとそうでもない。
「コロナウイルス感染が悪化し続けるのであれば、オリンピックを開催している場合ではない」と、山梨県の長崎幸太郎知事は今週語った。山梨県は東京のすぐ南西に位置し、有名な富士山がある。
延期や日程変更になったテストイベントもある。今後の多くのテストイベントは、選手が参加しない、いわゆる運営用イベントとなるか、または日本人選手のみで行われる予定だ。
当初今年初頭に予定されており、その後5月上旬に延期されていた東京でのシンクロナイズドスイミングの予選は、6月に日本国外で開催されることになったと、水泳競技の運営団体FINAが声明で発表した。
5月1日から6日まで、新しいオリンピック水泳場で、FINAの飛び込み競技が開催されるため、一部を移動させなければならなくなったのだ。
丸川珠代オリンピック担当大臣は先週、全ての選手が毎日検査を受ける必要があるかもしれないと述べた。日本の共同通信社は20日、「計画をよく知る関係者」の言葉を引用しながら、オリンピックとパラリンピックの選手を対象にした毎日の唾液検査が計画されていると報じた。
この変更は、今月末までに公表される予定の、いわゆる「プレーブック」の第2版に掲載されそうだ。これらの指針はIOCが公表しているもので、1万5400人のオリンピック・パラリンピック選手や、その他の何万人もの関係者が日本に入国する際に従うべき大まかな規則を定めている。
海外からのファンの入場は禁止されている。まだはっきりしていないのは、国内のファンの参加が認められるかどうか、また、参加が認められる場合には、会場にどれだけの観客を収容できるのかということだ。
プレーブックの最終版は、6月に公表される予定。
AP通信