
菅義偉官房長官は15日の記者会見で、安定的な皇位継承の確保策をめぐる議論について、即位関連の主要行事が終わる12月以降に先送りする考えを示した。来年4月の「立皇嗣の礼」後まで先延ばしするかは明言しなかった。
菅氏は「皇室の行事はまだ続く。一連の行事が終了しないと、皇居の事務方から意見を聞けない」と語った。即位関連の行事は、天皇、皇后両陛下による12月4日の皇居・宮中三殿への参拝が最後となる。
2017年に成立した退位特例法の付帯決議は、皇位継承後に「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」の速やかな検討を政府に要求。政府は14、15両日の大嘗祭後にも検討に着手する方針を示していた。
JIJI Press