
東京:東京都は新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるため、オリンピック聖火リレー東京区間の8日目まで、公道での走行を変更する可能性が高いと、共同通信が火曜日に報じた。
伝統的な聖火リレーは7月9日に東京に到着し、主に郊外と島嶼部を通った後、7月17日から7月23日のオリンピック開会式まで、都内中心部を行進する予定となっていた。
しかし、聖火リレーが催される多くの自治体が7月11日までまん延防止措置下にあり、その後も感染者増加に対する懸念が根強いため、東京都が同区間8日目までの計画を変更する可能性が高いと共同通信は伝えた。
聖火リレー8日目までの考えられる代替案については報じられなかった。新型コロナウイルスに伴う制限で、聖火リレーに影響が出た地域では、自治体は移動を伴わないイベントを無観客で開催した。
東京都の関係者は、委員会がこの問題を検討していると述べた。
日本は他の国で見られたような新型コロナウイルスの爆発的な感染増加には見舞われていないが、最近第4波を切り抜けたばかりとなっている。新規感染者数のペース鈍化とワクチン接種の展開加速を受け、政府は6月20日に東京都ほか8道府県における緊急事態を緩和するに至った。
しかし、1年遅れとなったオリンピックの開催が迫っており、専門家は東京での新たな感染者増加と、より感染力の強い変異株の蔓延を危惧している。また、国民の大半が大会の開催について抵抗を示している。
西村康稔経済再生担当大臣は、「全国の感染者数は減少傾向にあり、落ち着いてきている」と記者会見で述べた。
その一方で、東京都ほか一部の地域では、感染率が「やや高い」まま推移していると同大臣は付け加えた。
東京都は月曜日に317人の新型コロナウイルス感染を記録し、9日連続で前週同曜日の数字を上回った。
日本では、これまで792,600人あまりが新型コロナウイルスに感染し、14,600人以上の死亡が記録されている。また、人口の20%強が新型コロナウイルスのワクチンを1回以上接種している。
ロイター