
新型コロナウイルスをめぐる懸念が、開幕まで2週間あまりとなったオリンピックの開催に影を落とし続けるなか、東京都内の公道での聖火リレーは中止が決定したと、水曜日に関係者が発表した。
東京都庁は、金曜日から首都全域で行われる予定であった公開リレーイベントに代わって、非公開の点灯式が行われると述べた。
7月23日の開会式まで、聖火イベントはオンラインでストリーミング配信されることになっており、当局は「自宅で快適に」聖火イベントを見るよう促している。
東京から南に約1,000キロメートル(600マイル)離れた小笠原諸島のリレー区間だけが予定通りに行われることになる。
全国の聖火リレーは、3月に始まって以来、区間の半分近くが何らかの形で予定通り行われず、数多くの問題が起こってきた。
聖火リレーは、集まった観衆からウイルスが広まる可能性があることを恐れて、京都や広島などの有名な観光都市では、公道外での実施を余儀なくされた。
また、一部では市民の抗議行動に見舞われ、日曜日には水鉄砲から液体を聖火ランナーに噴射したとして、53歳の女が逮捕された。
オリンピック組織委員会は、延期された今大会を観戦できる国内の観戦者数をまだ決定しておらず、無観客で開催される可能性もあると伝えている。
すでに海外からの観戦者は受け入れないことが決定している。
政府は今週、東京や他の地域のまん延防止等重点措置を延長するものと思われ、オリンピック観戦者に関する決定はその後になされる。
AFP