
イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタン情勢をめぐり、日本政府が退避の対象としていたアフガン人10人が、陸路で隣国パキスタンに退避したことが分かった。12日にも日本に向かう方向で調整している。日本政府関係者らが11日、明らかにした。
10人は国際協力機構(JICA)の現地スタッフ2人とその家族。8月中旬にアフガンの首都カブールを出発し、自力でパキスタンの首都イスラマバードに到着した。
日本政府は8月下旬、日本人や日本大使館の現地スタッフら最大500人の救出を目指し、自衛隊機を派遣。しかし、空港周辺で自爆テロが発生した影響などにより、日本人1人とアフガン人14人の退避にとどまった。
日本政府は残る現地スタッフらの退避に向け、タリバン側との交渉を継続する。
時事通信