ベイルート:現地の救急当局者によると、19日の遅く、ベイルート南方の郊外で建物が倒壊し4人が死亡、3人が負傷した。瓦礫の下敷きになっている更に多くの人々を救出するため、現在も捜索活動が続けられているという。
19日の夜にショイファット郊外で建物が倒壊する前、レバノンでは数日間にわたって大雨が降り続いていた。地元当局者によると、この建物は以前から安全性が疑問視されており、建物の基礎が脆弱であることを懸念して、自治体が2年前にこの4階建てビルから退避するよう命令。そのような命令にもかかわらず、建物の所有者はシリア人家族に部屋を貸し出していた。
この地域で救助活動に参加していたイスラム健康協会のラジャ・ズレイク氏によれば、この建物に暮らしている住民の多くはシリア人だという。死亡したのは4人だと、同氏は話している。
レバノン国営通信も、女性2人、男性1人、子ども1人の計4人が死亡したと報じた。
ズレイク氏はAP通信に対し、女性2人と少年1人が瓦礫の下から救出され、病院に緊急搬送されたことを明かした。
レバノン赤十字社の職員は現場で地元のアルジャディードTVの取材に答え、現在も17人が瓦礫の下敷きになっていると見られると語った。
今月初め、同地域では別の建物も倒壊していたが、安全性への懸念から既に避難が完了していたため、負傷者などは発生しなかった。
レバノンでは国連登録されたシリア難民を805,000人ほど受け入れているが、当局が推定する数ははるかに多く、実際には150万人から200万人と見られている。
AP