
野村総合研究所は29日、高校生以下の子どもへの新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、保護者3090人を対象に行った意識調査の結果を発表した。12歳未満の子どもを持つ1953人に今後接種が可能となった場合に接種させるか尋ねたところ、「しばらく様子を見てから接種させたい」が53.5%で最も多く、「すぐにでも接種させたい」は12.9%だった。「あまり」「絶対に」を合わせ、接種に消極的な回答は33.6%だった。
接種が可能な12歳以上の小学生、中高生を持つ保護者1137人に子どもの接種状況を聞いたところ、「2回接種済み」は24.0%、「1回接種済み」は25.5%。接種を見合わせている保護者に理由を複数回答で聞くと、「副反応が心配」「将来的な安全性が確認できていない」との声が6割を占めた。
一家で自宅療養や自宅待機になることに不安を感じている保護者は全体の93.0%に上った。自宅療養・待機時の支援策(複数回答)では、6割が「食料や日用品の配達」「収入補償」「迅速な訪問診療」を求めた。
調査は9月28~30日、東京、名古屋、大阪を中心とする都市圏に住む保護者を対象にインターネットで実施した。
時事通信