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岸田首相、派閥活動にも力点=「足元」の結束重視―自民

岸田文雄首相(自民党総裁)が岸田派を離脱せず、同派会長を続けている。公平性確保などの観点から派閥活動を控えることが慣例化していたが、首相は衆院選後、同派定例会合へ既に2回出席。(AFP)
岸田文雄首相(自民党総裁)が岸田派を離脱せず、同派会長を続けている。公平性確保などの観点から派閥活動を控えることが慣例化していたが、首相は衆院選後、同派定例会合へ既に2回出席。(AFP)
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28 Nov 2021 03:11:53 GMT9
28 Nov 2021 03:11:53 GMT9

岸田文雄首相(自民党総裁)が岸田派を離脱せず、同派会長を続けている。公平性確保などの観点から派閥活動を控えることが慣例化していたが、首相は衆院選後、同派定例会合へ既に2回出席。岸田派は最大勢力の安倍派(95人)の半数にも満たない第5派閥(42人)で、政権基盤の安定へ「足元」の結束を重視しているようだ。

自民党各派は毎週木曜日にそれぞれ集まり、弁当などをつつきながら意見交換し、団結を図っている。

小泉内閣以降、総裁と幹事長ら執行部は派閥離脱を口頭で申し合わせるケースが多く、安倍晋三元首相も2006年と12年の総裁就任に伴い所属派閥を離れ、定例会合に参加しなかった。菅義偉前首相は長く無派閥だ。これに対し、岸田首相は11日に続き、25日の岸田派会合に出席。自身が掲げる「新しい資本主義」に触れ、「政府の取り組みを支えてもらうよう心からお願いする」と呼び掛けた。

岸田派関係者によると、首相が9月の総裁選準備を木原誠二官房副長官らだけで進めたことに派内から不満が出た。中堅は「首相は『自分の考えを皆に理解してほしい』との思いだ」と指摘し、背景に派閥メンバーへの配慮があると説明する。

同派ナンバー2の座長を務め、将来の総裁選出馬を公言する林芳正外相がいることを理由に挙げる向きもある。閣僚の一人は「派閥を空ければ林氏の存在感が高まる」との見方を示した。

派内では「首相になると話をする機会を確保しにくい」(幹部)として歓迎する声がある一方、ベテランは「派閥に顔を出すのはやめた方がいい」と語る。麻生派の閣僚経験者も「ルールをなし崩しにするのは良くない」と不満を漏らした。
安倍派の福田達夫総務会長は26日の記者会見で、「公平性に疑義があるとの批判は起きていない。問題ない」との認識を示した。

時事通信

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