セブン―イレブン・ジャパンとANAホールディングス(HD)は2日、東京都郊外の住宅地で遠隔操作の小型無人機(ドローン)を使ってコンビニエンスストアから商品を配送する実証実験を報道陣に公開した。商品は注文から約30分で目的地に到着。離島や過疎地での活用が期待されており、両社は運用上の課題を検証して2025年ごろの実用化を目指す。
実験を行った店舗はセブンイレブン日の出大久野店(日の出町)。スマートフォンから注文を受けた商品を店員が箱に詰め込み、店舗駐車場の発着場にあるドローンに搭載した。
ドローンは遠隔操作で飛び立ち、4~5分で1.4キロ離れた公園に着陸。注文した70代の男性が商品を受け取った。男性は商品のおでんを見ながら「(汁が)全然漏れていない」と満足そうだった。
ドローンの運航はANAHDが担当している。住宅地での実験は画期的だといい、セブンの担当者は「非常に大きな可能性を感じている」と語った。
時事通信