
岸田文雄首相は土曜日、ロシアが核兵器を使用する可能性が「一層現実味を帯びている」と述べ、核攻撃を受けた最初の都市である広島への米国大使の訪問を歓迎した。
唯一の被爆国である日本は、たびたび核兵器反対を訴えてきた。国会で広島の代表である岸田氏は、土曜日にラーム・エマニュエル大使とともに同市の平和記念公園と資料館を訪問した。
「ロシアによる核兵器使用の可能性が一層現実味を帯びている今、エマニュエル大使の広島訪問と核の現実を見た体験は、国際社会への強いメッセージになると信じている」
岸田氏は公共放送NHKのインタビューに答えた。
「我々の訪問は有意義であったと思う」
首相は、ロシアのウクライナでの戦争は、核兵器のない世界をつくることの難しさを示していると述べた。
プーチン大統領は直接、核攻撃を予告してはいない。しかし、彼は2月24日の侵攻を開始するにあたり、ロシアの邪魔をする者は「自国の歴史の中で経験したことのないような結果」に直面するだろうと警告した。この発言を、核兵器使用の脅しと受け取った指導者もいる。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は火曜日、ロシアが核兵器を使用するのは「わが国の存亡の危機」に対抗する場合のみだと述べた。
先進7ヶ国の首脳らは木曜日、ロシアに対し、ウクライナとの戦争で生物・化学・核兵器を使用しないよう警告した。
ロイター